完璧な社会、システムってなんだろうか 『トリガー(1)』(武村 勇治, 板倉 俊之)【Kindle・マンガ】

 

犯罪者は早く死刑にしてしまえばいいとか、会ったこともない人に対して平気で「殺す」とか書き込まれる今だからこそ、広く読まれて欲しいマンガ。

もし、社会的に”正義”とされた人に拳銃が渡され、”悪人”をいつでも殺していい法律が出来たらどうなってしまうのか。

近未来、国王制になった日本において、犯罪を減らしたいと心から思っている国王が「射殺許可法」を制定した。国王の脳波に似た人間を探し、各都道府県に1人ずつ「トリガー」と呼ばれる人間として配置する。「トリガー」はその拳銃を用いて何をしても罰されない。もちろん、殺人を行ってもいい。

各都道府県に置かれたトリガー、一人ずつに焦点が当てられる。射殺許可法によって、トリガーとなった人間のそれぞれの生き様。

射殺される人間たちは確かに問題がある。傍若無人に振る舞ったり、砂浜に吸い殻を捨てたり、山に産業廃棄物を捨てたりといろんなことをやっている人達。

今の日本の価値観であれば射殺されるほどの人間でもない。そんな人間を殺すことの意味を考えさせる。今の社会が完璧ではないからこそ、人は理想の社会、システムを追い求める。社会、システムの一つの形なのかもしれないけど、完全ではない。

完璧な社会、システムってなんだろうか。

【キーワード】

国王制の日本

「日本破滅論」

射殺許可法

三上和也

人を殺さないで

【手に入れたきっかけ】

KIndleキャンペーン!

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。