ふと、3.11の事を考える。いや、ふとじゃない。好きな作家である大野更紗さんの2作目の本、『さらさらさん』を読んでいると、3.11の話が沢山出てくるから考える。
あの地震のあと、自分は東北に行ったわけでもなく、原発の反対デモをやったわけでもない。3.11に就活の面接中だった自分は3.12にも中央線で吉祥寺まで行き、面接を受けた。
そして、3.13から何もなくなった。就活がストップしたことも、大学が春休みだったこともあって家にこもりがちになった。何も出来ない自分が嫌だったのかもしれない。
ナインティナイン、サンドウィッチマン、オードリーのオールナイトニッポンを聞いて泣き笑い、その頃、少しだけ付き合っていた彼女と連絡を取り、しばらくして別れた。あまり覚えていない。
覚えていないのはなぜだか分からない。
何もしていなかったのかもしれない。とりあえず大学に行き、就活を終え、大学を卒業し、今の職場に入社した。
それから一年が経ち、新卒というマークが取れ、2年目の社員として今、自分は働いている。
特にどういうことはない。ただ、『さらさらさん』を読んでいて、3.11と自分を考えたくなった。考える必要のないことなのかもしれない。
3.11の頃、3.11の前の自分が今の自分を見たら、どう思うかなんてありきたりな問いを考えてみようと思いたいんだけど、出来ない。当たり前のことなんだけど、3.11の頃や3.11の前の自分はもうここにはいないんだから。
ちょっと、あの頃のブログを読み返してみようと思う。
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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