第2作の『空中ブランコ』を読んでいたから、物語の中には入りやすかった。 『イン・ザ・プール』

ドラマにもなった、奥田英朗さんの「精神科医・伊良部一郎」シリーズの第1作。
先に、第2作の『空中ブランコ』を読んでいたから、物語の中には入りやすかった。
というか、そのシリーズだということで購入した。
やっぱり、同シリーズ2作目の『空中ブランコ』が評価が高く、
表彰されていたということもあり、この1作目はイマイチだった。
☆2つぐらい。ムスコが勃ちっぱなしの患者やケータイメール中毒の患者とかが
出てくるけど、なんだか物足りない。
2作目はしっかりと人物やその世界が細かく描かれているのに対し、
1作目であるこの本に入っている5つの物語はそれぞれの周りの環境が
そこまで細かく描かれていないからこそ、病気にリアリティを感じなかった。
そこが物足りなさの原因だと思う。
伝えたいことというか、それぞれの病気とその解決策はしっかり書かれているけど、
そこまで辿り着くまでの話や、それを取り巻く描写が軽すぎるかも。
やっぱり、『空中ブランコ』から入っていて良かったかもしれない。
この『イン・ザ・プール』が洗練されたのが『空中ブランコ』。
だから、そっちが評価されたんだと思う。

イン・ザ・プール
奥田 英朗
文藝春秋 ( 2002-05 )
ISBN: 9784163209005

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。