『そして誰もいなくなった』以来、読んだ古典ミステリー。
読み終わった時に本の空白に書いたのは
☆4つ、王道推理→すがすがしさ、プロのミステリー
という雑感。でも、その通りかな。と思う。
エラリークイーンのデビュー作らしいこの本。
『そして誰もいなくなった』と少し比較しながら感想を書いていきたい。
容疑者が1つの場所に集まっている中に殺人事件が起こることは同じ。でも、どんどん人がいなくなっていく『そして誰もいなくなった』と一人の殺人事件をとことん分析していくこの本。
そして、謎解きをするのが警察関係者ということは同じだけど、すべてが終わった後、誰も当事者がいない中で分析するのが『そして誰もいなくなった』。父が警視、息子がエラリークイーンというミステリー作家というある親子が事件を調査し、謎解きをしていく。
一番大きな違いを考える。どんどん人がいなくなる『そして誰もいなくなった』はホラーや物語的な側面が大きい。でも、この『ローマ帽子の謎』は推理モノを突き詰めた。という印象をとても受ける。それが、「王道推理」という言葉に繋がったんだろう。「Who done it?」、フーダニットと言われる「誰がやったのか?」という問いが最も大切なミステリーの王道。「さて、」で始まるそれぞれの章の紹介もかっこいい。
でも、☆5つほどのインパクトはない。☆四つかな。図もあるし、最後の説明も分かりやすい。でも、イギリスの一九〇〇年代前半の文化や生活を知らないと日本人には難しい箇所もあるのかもしれないけど、それは読み取っていけばいい。古典海外王道ミステリーの入門としていい。
読みやすいし、苦労して読んだという感じはしなかった。
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小檜山 歩
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