前に読んで、それについて書いた「ダーリンは外国人」の2巻目。
1巻目よりも、言葉と異文化交流について書かれている比重が多いような印象を受ける。言葉については漢字や和語についての詳しい話。異文化交流については交渉術としての「グットコップ・バッドコップ」、折り紙、パーティーのコツなど。
また、筆者が伝えたいことがページに占める割合が大きくなっている。日本の女性や住民票についての話からもそれを感じた。
日本人の女性についての話では外国人が日本人の女性に持つステレオタイプに対して物申している。外国人へすぐに注目してキャーキャーする。ニコニコ笑っていて優しいが自分の意見はない。という日本人女性のステレオタイプに対して「そんな人だけじゃない!」と強く言っているし、
住民票については外国人は長く住んでいても、住民税を払っていても、アザラシやマンガのキャラクターにすらあげるのに、住民票も戸籍もないことをダーリンであるトニーの実情を目の当たりにして訴えている。
運動マンガなのかも。と思ったりもした。楽しませながら、自分の思っていることを伝えて社会に対してゆるやかに疑問提起をしているのかも。政治に対してコメディアンが皮肉ることもあまりない今の日本ではこんな漫画家もアリなんじゃないか。と思ったりする。☆4つ。勉強にもなるし、外国人や異文化交流について考える入門教科書としてもとてもイイ。外国人にも勧められる。今回は全ての漢字にルビが振ってあるし。
ラストの「ダーリンが外国人な人に聞きました!」もいい。いろんな問題提起もあり。日本人の電車での無作法、義理人情とご祝儀、外国人嫌いな日本人についてなど。もちろんクスッともできます!
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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