2012年10月31日の気になった記事は、東京新聞31面の記事。(鈴木 伸幸記者)
ニューヨーク・タイムズの発行人兼会長のアーサー・サルツバーガー氏が亡くなったことに伴い、彼のジャーナリストとしての業績や、経営者としての実力がまとめられている。
批判もあるらしいが、「信頼」や「ローカルニュース」などの切り口で今でも学べることがあるという記述で終わる。
この人が引き合いに出されるのが「ペンタゴン・ペーパーズ」の話。ベトナム戦争の機密文書で裁判にも勝ち、掲載し続けた。ジャーナリズムが戦争を止めさせた事柄として捉える人も多い。その掲載を行い続けたのがこの人。
ジャーナリズムを学ぶ学生なら必ず、知ることになるこの話の中心となった人が一人亡くなった。
大学生の時にジャーナリズムに触れていた自分にもなんとなく目に留まった記事でした。日本でここまでジャーナリズムが司法を貫き、政治を変えた例は思いつかない。
しいて、その可能性があったといえるのは、外務省の機密文書流出事件(=西山事件)。沖縄返還という大きな動きの裏での出来事。ただ、それはスキャンダルとして終わってしまう。
なぜ、アメリカと日本でこんなに大きな違いが生まれたのか。そこに、日本のジャーナリズムの限界を考えてしまう。「ペンタゴン・ペーパーズ」というジャーナリズムの可能性は今でも読み解きなおす価値がある。当事者が死んだ今、考えてみてもいい。
ペンタゴン・ペーパーズのWikipedia
<その他の気になった記事>
朝日新聞12面・社説
東京電力の女性社員殺害事件。15年前の事件のやり直し裁判で無罪。「刑事司法にかかわるすべての人の姿勢が問われている」と社説には書いてある。ただ、それには自分たちは含まず、検察・司法を責める。なんともいえない。誰かを責めるときには自省も必要。
東京新聞30面・大山くまお
シェアダイニングの紹介。好きなお酒を共有する場所。「1K -TOKYO SHARE DINING」のハナシ。とりあえず、行ってみたい!
1K -TOKYO SHARE DINING
http://one-k.jp/
東京新聞1面・無署名
銀座線。浅草では滝廉太郎の「花」、上野では森山直太朗の「さくら」、銀座では「銀座カンカン娘」が流れるとのこと。銀座カンカン娘が一番気になります!
小檜山 歩
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