もちろん、いいことなんだと思う。まだ、モヤモヤはなくならないけど。~大野更紗さんの『困ってるひと』を読んだ後の率直な気持ち~

大野更紗さんの『困ってるひと』を昨日の夜、読み終えました。本の紹介は別途書くとして、心にあるいろんな気持ちを書いてみたいと思います。

昨日の夜に電車の中で、読み終えて、心のどこかがモヤモヤしています。それは、駅からの帰りの自転車でもいつものように歌を歌えないし、食事も味を感じない。お風呂もなんか、自分じゃない体だった。寝るときもおかしな心理状態だった。それほど尾を引いた本。

もちろん、いいことなんだと思う。

ちょっと前に見た「監督失格」というドキュメンタリーもインパクトを与えたけど、それとはまた違う影響。「監督失格」は直接的に「ドン!」という力だったけど、この『困ってるひと』という本は「ジワジワ」と影響を与えられている気がする。

いきなり難病にかかった女子大学院生の話で、その難病にかかった後の話が、いろんな感情を交えて、いろんな側面から書かれている。

その中で本人が感じた苦しみも書かれているけど、その苦しみについての語りは100分の1か、1000分の1か、1億分の1なのかわからないけど、かなり薄められて書かれているんじゃないかな。もちろん、苦しいんだろうな。と思うんだけど、語り方がそれを中和した。

自分に想像できるかもしれない、というか、想像しやすい書き方で書かれているし、大野さんがいろいろなことをしている隣でその起こったことを見ているような気持ちになった。

だからこそ、大野さんのこと自体が愛おしくなるし、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

物凄く努力していた大学院生が難病にかかって、研究ができなくなる。というか、普通の生活が出来なくなる。片や、そんなに努力をしていない大学生である自分がのうのうと日常生活を送り、就職しようとしている。

なんで、大野さんが難病にかからないといけなかったんだろう。もちろん、そんな理由はないのは分かってる。自分が代わりにかかればよかった?と口では言えるけど、それに直面したら代わりにかかる。なんて言えないんだろう。

なんか、どうしようもないモヤモヤ。また、今日もグダグダな午前中を過ごした自分が嫌になる。

反省して、考えて、生きていくしかない。と改めて思った。とりあえず、今の気持ちはそんなところ。まだ、モヤモヤはなくならないけど。

大野更紗さんの、『困ってるひと』を電車の中で読み終えました。素晴らしいという言い方はふさわしくはないと思った。なんと言えば良いんだろう。俺って生きてる?って思った。生きてると思うけど。なんか、パワーに圧倒されて、この本がいとおしくなった。そして、ここにあるような恋がしたいとも。Tue Sep 27 14:07:46 via twicca

 

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。