これまで東京ドームから日本武道館、両国国技館など大きな会場での大会を見に行くことが多かった。後楽園ホールはけっこうな頻度で行くことがあったけど、女子プロレスやそこまで大きくない団体だと後楽園ホールはビックマッチ扱いになる。そんな中でもう少し小さい会場での大会も見に行こうということでさいたまスーパーアリーナでの盛り上がりを受けて東京女子プロレスの小さい会場での試合を見に行ってみた。
自分が次に観戦する大会のタイトルマッチのベルトの調印式を生で見ることができたのも自分の中の煽りになって嬉しい中で特によかった3つのポイントをご紹介する。
強さの中の儚さを感じさせる伊藤麻希と若さゆえの度胸と輝きの遠藤有栖に惹かれる
DDTの両国国技館大会でのタイトルマッチの凄さから坂崎ユカ選手が好きだったのだけど、ここのところ、伊藤麻希選手と遠藤有栖選手が新しい気になる選手になった。
伊藤麻希選手は知っていたけど、なんかネタっぽいと思っていたのだけど、さいたまスーパーアリーナでの熱唱のかっこよさもあり、惹かれていたのだけど、この200人以下の会場でも一気に会場を盛り上げて試合中も豊かな表情で見ている観客を惹きつける。自分自身も惹きつけられた1人なのだけどそれだけのインパクトを感じさせた。そんな中でどこか儚さを感じるところがあるのはなぜなのだろう。全力で見ている人を盛り上げるプロ意識の奥に努力と心の揺れ動きを感じさせるからなのかもしれない。
もう1人が遠藤有栖選手でWRESTLE-1付きのアイドルからプロレスラーになった選手で2021年の1月にデビューしていて、キャリアもそこまで長くない中でアイドルだったこともあるのか、輝きを放っている。まだ初勝利は得ていないのだけど、弾けたときに一気に前に進む可能性を感じるドロップキックを中心とした技のキレと輝きを感じさせる。
らくの世界観とNEO美威獅鬼軍の世界観の交わりで盛り上がったタッグマッチ
らくのおやすみなさいの世界観にメイ・サンだけでなく、沙希様も乗っかっていく。そのうえでメイ・サンの機転と言うかゴングを使って起こすところまで他の大会では見られないようなプロレスで唯一無二感を感じてしまった。この試合はYoutubeで公式が配信しているのでぜひ、見てみてほしい。
最後は宮本もかが沙希様に食らいつくも一蹴したのだけど粘りも盛り上がっていた。
メインは東京女子のエースたちがそれぞれの力を見せつける
サイバーフェスでもっとできたと悔しがった坂崎ユカとそんな中でも勝って締めた山下実優がタッグを組んでこちらも昔からの盛り上げてきた選手である中島翔子と天満のどかと戦う。東京女子プロレスを初期の頃から盛り上げてきた選手が躍動する。
試合中はコミカルはありつつも女子の軽量級らしいスピーディーな攻防が進んでいく。さいたまスーパーアリーナで生まれた因縁からの最初の坂崎と山下のゴタゴタが締めのマイクまで引きずった面白さもあった。
近い距離感で楽しませてくれるこじんまり大会の魅力を感じることが出来た良い大会でした。
スプリングツアー’21~The Bullet~ | DDTプロレスリング公式サイト
小檜山 歩
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