人が生きている場所が一瞬の出来事でなくなる現実と生きていた痕跡が生活と紐づく「特別展「ポンペイ」@東京国立博物館」

約2000年前の79年のヴェスヴィオ山の噴火で解決したポンペイの出土品を集めた展示がけっこう話題になっていたので行ってみた。歴史に触れた上で出土品が飾られているのだけど、まずは鮮やかな壁画に驚かされる。辻音楽師という鮮やかな作品はポスターになっていたので目にする人も多いのだろうけど、実物の鮮やかさにびっくりする。

鮮やかな作品だけでなく、生活的なものがあるのも楽しくて、壁画も賃貸広告文があって、とある家の一室を貸す旨が書かれている壁がそのまま残っている。壁画ではなく、出土品の中にはストリギリス(肌かき器)という孫の手のようなものなのかな?と思うようなものや膣鏡のような精巧な医療器具もあって、金属アレルギーの人は大変なんだろうなぁと心配しつつ、2000年前に医療がここまで発展していたのかと驚かされる精巧さだった。

一番印象に残ったのは装飾具で純金のヘビ形ブレスレットは迫力があり、映画とかで見るもので誰が着けるのかと思っていたのだけど、実際に使われていたことを感じさせる。

壁画など美術品に近いものだけでなく、生活用品がたくさん並んでいるのが楽しくて、日常の積み重ねで場が作られていることを実感させられる展示だった。

特別展「ポンペイ」 Special Exhibition POMPEII
https://pompeii2022.jp/

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。