セミファイナルのシングルマッチはキックとエルボーがぶつかっていった。中嶋選手がすかすことをほとんどせずにやり合ったのが印象的で、田中選手が受け止める信頼感とリスペクトがあったのかなと思わせる試合だった。48歳になっても鍛え続け、コンディションを保っている田中選手がスライディングDで勝利を収めた試合だった。
スライディングDをはじめとするエルボーの説得力
フィニッシュはスライディングDで中島選手の顔が吹っ飛んだように見えた。スピード感もパワーも感じさせる攻防が続き、フィニッシュ前の後頭部へのスライディング D から正面からのスライディングDは説得力十分だった。
中嶋勝彦の蹴りは空気を切り裂く
もともとすごいキックを持っているのだけど、それが進化し続けていることを感じさせた。ヴァーティカル・スパイクも 滞空時間があって説得力があった一撃だったのだけど、同じかそれ以上に観客が沸いたのが田中選手に対して雨あられに注いだキック。特に胸板へのミドルキックは「ズバッ!」という切り裂く音が後楽園ホールに響き渡り、何度もどよめいた。お金を取れると言うかプロレスラーのすごさを引き出す技のすごさをこれでもかと見せつけていた。
技と存在に価値を持つ二人のレスラー
ZERO1から単身で乗り込んできている田中将斗選手と昔、WRESTLE-1に単身で乗り込んでチャンピオンにまでなった中嶋勝彦選手の両方とも団体を飛び越えて価値を出せるれレスラーであることを見ている人に改めて感じさせた試合だった。呼ばれる選手は名前もさることながら試合で魅せる必要があり、お金を払ってでも見たい技を持っているのだけど、それを体現し続けていた。
2021年09月12日 日 N-1 VICTORY 2021 ~NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE~ | プロレスリング・ノア公式サイト | PRO-WRESTLING NOAH OFFICIAL SITE
小檜山 歩
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