今はなき団体であるハッスルからTAJIRIについていってプロレスを進化させつつ、シュートボクシング、キックボクシングを経験して世界最大の総合格闘技団体であるUFCのリングにもあがったものが違う女である朱里はスターダムの中でも異質の存在感を持っていた。そんな朱里の反対側に立つのはスターダムでデビューし、憧れだった長与千種の団体に移籍し、エースとして長与千種とも戦い、看板を背負ってきた彩羽匠。スターダムのトップを極める大会に彩羽匠が出ることもすごい中で、最終戦のこのカードは注目を集めていた。
圧倒的な存在感は入場から
マーベラスのロゴと彩羽匠の入場曲がスターダムのリングに流れるだけでも会場の期待感はあがり、相変わらずのかっこいいコスチュームで入場してくる姿は厳しい状態に置かれていながらも団体のエースであることがにじみ出ているのがたまらない、朱里は高田延彦を彷彿とさせるようなフードをかぶっての入場で火花が飛び散る中で入場してきて、期待感が高まる。
グラウンドからキックの応酬
プロレスの基本のヘッドロックからバックを取り合う攻防にも重みがあるのは2人の選手の歩みが格を生み出していているからだろう。お互いの得意技であるキックを仕掛け合い、相打ちになる中江観客たちは足を踏み鳴らして盛り上がりを示していく。
必殺技の応酬も決まらずに続きへ
リーグ戦の試合時間は20分で女子プロレスの試合としてはタイトルマッチ並みに長い試合時間なのだけど、それでも決まらずのフルタイムドローとなった。通常の試合であればフィニッシュホールドである技を繰り出しても決まらず、最上級のフィニッシュホールドは決まらずで決着はおあずけになった。大会のエンディングで彩羽匠と同じく引き分けている林下詩美が登場して大阪城ホールでの試合が決まった。
10/9の大会で林下詩美が彩羽匠を下して一旦、スターダム参戦は置いておかれるのかもしれないけど、このカードの次はいつなのかが気になってくる。プロレスはなにが起こるかわからないし、必ずある続きが気になるバチバチが噛み合った試合だった。
2021年9月25日 『5★STAR GP 2021 ~最終戦&優勝決定戦~』 – スターダム✪STARDOM
https://wwr-stardom.com/news/20210925otaku/
小檜山 歩
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