歴史上の人物の行動ではなく、思想に焦点を当てている物語 「へうげものアニメ全話の感想」【DVD】

 

歴史上の人物の行動ではなく、思想に焦点を当てている物語。

武と数寄の高みの両方を目指し、数寄で後世に残る新しい価値を創った古田織部。同じ時代を生きた傑物、千利休とは異なる価値を生み出した織部焼を見たくなる。

マンガはまだ続いているようだけど松永久秀が歴史上の人物で初めて爆死したと言われている信貴山城の戦いから秀吉の世になり千利休が自害するまでがアニメでは描かれる。

最初に「この物語はフィクションにて候」とお断りも入るんだけど、それぞれの思想を考えてみると歴史に残らないところでこんなことがあったんじゃないかと思わせてくれる。

最初の織田家の勢いと織田信長のデカさ、豊臣秀吉の執念、徳川家康のしぶとさと3人の天下人の特徴もよく捉えている。

もちろん、千利休と古田織部という2人の茶人の思想の違いも丁寧に描かれている。「ツタヤ・ディスカス」で毎週レンタル用DVDを1枚・3話ずつ借りて見ていたんだけど、飽きずに最後まで見てしまっていた。

それだけ続きは気になったし、キャラクターが立っていた。戦国時代の武と数寄(茶)の両方の世界を武将の思想と共に追ってくれるコミカルさありの歴史アニメ。

お正月に一気に見るのもいいかも。 

【おすすめ度】

★★★★★

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。