改めて、行きたい。サグラダ・ファミリア。ただ、2026年以降に。「ガウディ×井上雄彦 -シンクロする創造の源泉-」・「森アーツセンターギャラリー」

あぐらをかいた上から目線の展示ではなく、見る側に寄り添った展示。改めて、行きたい。サグラダ・ファミリア。

サグラダ・ファミリアを生んだ建築家、アントニ・ガウディとスラムダンクを生んだマンガ家、井上雄彦がコラボレーションした展示会。話題作りのためにコラボレーションをしていて、ヘタすると大コケするんじゃないかと思って、期待を下げて行ったのですが、見事に期待値を超えてくれました。ガウディ好きだけじゃなく、少しでもガウディに興味がある人にオススメできる展示。

展示は大きく2つに分けることができる。一つ目はガウディに関する資料の展示100点、もう一つは井上雄彦が描くガウディ。井上雄彦が描くガウディはガウディの肖像画などだけでなく、出生からの物語を漫画の”ような”形で描きだす。

展示に書かれている説明だけでなく、井上雄彦の作品がアントニ・ガウディの姿を詳細に描き出す。ただ、作品を飾り、説明書きのみでその人の人となりを説明するだけでなく、”スラムダンク”の井上雄彦によって観覧者の理解を深めてくれる。一般向けの娯楽展覧会として楽しめる。他にも床のタイルや逆さ吊り模型など、飽きさせない工夫を多く行っている。

ガウディが単なる建築家ではないことやサグラダ・ファミリアにまつわる物語など、ただ、サグラダ・ファミリアに興味があっただけの自分にとって、更に詳しく知ることが出来たのは本当に興味深かった。

早く行きたいと思いつつも、サグラダ・ファミリアが完成予定の2026年以降に行けばいいんじゃないかと思い始めてしまった。やっぱり、完成形が見たい。