これは「一般的大企業」は目指せないと思ってしまう。でも、要素は取り入れられる。『EXTREME TEAMS(エクストリーム・チームズ)』(ロバート・ブルース・ショー)

とてつもないチームをどのように作り出されているのかということを世界的にも成長し、名前が鳴り響いている会社の共通点から示している。取り上げられる会社はホールフーズ、ピクサー、ザッポス、エアビーアンドビー、パタゴニア、ネットフリックス、アリババの7社であり、ケーススタディでもよく出てくる。こういう本を読むといつも感想としては多くの名も無き人たちが働いている企業でこれができるのかといえば“NO”であることを感じざるを得ない。自分自身がこんなチームに入ることも考えるのだけど、ここまで振り切れないと思ってしまう。

この本で取り上げられるチームの共通点としては下記の5つが挙げられる。

1:執着心を共有する
2:採用は能力よりも適正
3:ビジネスの商店を絞ると同時に広げる
4:ハードかつソフトな企業文化の追求
5:気まずさを恐れない

難しいと思うことは「1:執着心を共有する」でありメンバーは「自分の手がけている仕事と、自分が加わっている企業に対し、強いこだわりを抱いている」と述べられる。そんな気持ちを仕事に対して思う人が世界の何割ぐらいなのだろう。それぞれの会社の魅力によってそんな人を惹きつけるべきということなのかもしれないけど、名も無き人たちがすでに所属している会社では難しいことも認めないといけない。

ただ、「5:気まずさを恐れない」ことは目指してみたい。チーム内に衝突や緊張関係がない状態を「働きやすい」と見ており、それを先鋭的企業にとっては「意味がない」と言い切っている。この点は確かにであり、「居心地の悪さ、気まずさを積極的に受け入れられる」ことの重要性はスピードで失われてしまっている今だからこそ、考え直していきたいと感じさせる。そんな風に今の会社や自分の所属しているチームをこの通りに変えるのではなく、どの要素なら取り入れることができていい影響を与えるのかを考えてみると面白い。

【手に入れたきっかけ】

話題になっていたので気になって

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。