社会への主張を芸術の形で表す試みの1つの完成形のような作品が並んでいる。
ベトナムにルーツを持つ芸術家、ディン・Q・レの展示会。「歴史の中にいる名もなき人の声を形にしていく芸術家」の作品が並ぶ。写真撮影が可能な展示会だったので、撮ったものをいくつか並べてみます(一部写真は苦手な人がいるかも)。
現代美術っぽいけど、説明がなくてもそこそこ分かり、説明があればグッと心の中に入ってくる作品たち。
インパクトが大きかったのは結合双生児を題材にした作品。なんとも言えない異様さをまざまざとぶつけてくる。
毛嫌いする人はいるかもしれないけど、現実を伝える手段としてはここまでインパクトがある手段もないかもしれない。
他にもベトナムにおいてヘリコプターが持つ意味とか、ベトナム戦争に関する授業をアメリカで受けてイラッとして作ったポスターとか言いたいことを伝える表現方法の参考になるでしょう。
2015年は戦後70年の文脈で語られる中でベトナム戦争も戦後40年ってことでこの2つのつながりを意識した解説もいくつかあった。
時は第二次世界大戦よりも近くて、場所も近いベトナムの戦争から日本の戦争を考えるのもいいかもしれない。
・お気に入り度
★★★★★
ディン・Q・レ展:明日への記憶 | 森美術館
http://www.mori.art.museum/contents/dinh_q_le/
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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