【概要と感想】
死んだ際、特に恨みを晴らしたいときには黒鷺死体宅配便におまかせあれ!
食事前後には読まないことをオススメします。
あと、グロテスクな描写が苦手な人にもオススメできません。
死体さかのぼりミステリー・ホラーといったところ。
エンバーミング(遺体を消毒や保存処理、また必要に応じて修復する)に、チャネリング、
ダウジングにイタコと非科学的(?)なお話。
死体から何をして欲しいかを聞き出し、希望を叶えてあげる会社が黒鷺死体宅配便。
発見から希望の場所に連れていき、希望を叶えるところまでワンストップで提供しています。
連れて行って欲しい場所、やって欲しいこと。
生きている人間たちに様々な希望があるように、死者のご希望も十人十色。
1巻には4つの物語と4(?)つの死体が出てくる。
一番恐ろしかったのは恋人との心中のお話でしたが、
一番何とも言えない気分にさせたのは、2つ目のお話。
仏壇の中に入ったミイラの希望は「デンデラ」に連れて行って欲しいという話。
柳田國男の「遠野物語」に出てくる姥捨て山、デンデラ野につながるけど、
連れて欲しい「デンデラ」はそこではなかった。
ミイラのおばあちゃんが連れて行って欲しい「デンデラ」とはどこか。
今の時代を考える物語。
【入手きっかけ】
Kindleでセールをしていたので、購入!
【本へのリンク】
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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