桐山零の獣としての姿に美しさを感じるのはなぜだろう 『3月のライオン 2』(羽海野 チカ)【マンガ】

 

本気で将棋に賭けた人間の弱さと強さが見えてくる。

人と関わることが上手じゃなくて、将棋にここまでの人生を賭けてきた17歳の若者の日常じゃない日常が細やかに描かれる。

将棋しかなくて、自分の師匠の家の実子よりも可愛がられてしまって厳しい目線を受けたりしながらも自分の居場所を作るために5人目の中学生プロ棋士になった。

大人であり子供でもある桐山零の姿がある。

父親の不倫と母親の過労死で妹達を育てることになった頑張り屋さんのあかりさんやその妹で中学でいじめられながらもひたむきに頑張るいい子の中学生のひなたなどが出てきてそれぞれの日常と心の揺れ動きが和やかかつ現実感のある描写で描かれる。

初めて勝てなくなった零の心の中の苦しみとどんな相手でも全てを賭けた将棋だからこそ勝ちたいという獣としての姿に美しさを感じるのはなぜだろう。

【手に入れたきっかけ】

評判を聞いていて買ったらハマったマンガ!

【オススメ度】

★★★★★

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。