マキバオーに残された物語、世界へ 『たいようのマキバオーW 1』(つの丸)【Kindle・マンガ】

  マキバオーの続きの続き。 以前にご紹介した「たいようのマキバオー」の次の年の物語。ウォッカをモデルにしたような牝馬・ファムファタールが出てくる。 相変わらずの地方競馬の厳しさが描かれるだけじゃなく、なんで日...

クオリティの低い啓蒙ビデオや冊子よりも薬物使用禁止の啓発に役立ちそうなハードボイルド(かっこよさげ)サスペンス 『Cの福音』(楡 周平)【Kindle・本】

    クオリティの低い啓蒙ビデオや冊子よりも薬物使用禁止の啓発に役立ちそうなハードボイルド(かっこよさげ)サスペンス。 ほとんどの人が知ることのない(知る必要のない)薬物にまつわる社会の刹那的な物語...

ブックガイドではなく、個別の本と「本」に関する内田樹の語り 『街場の読書論』(内田 樹)【本】

  哲学者としてだけでなく、文章を書く学者としても有名な内田樹による本にまつわるお話たち。本にまつわるといいながらも、本にまつわらないお話もたくさん。 ブックガイドではなく、個別の本と「本」に関する内田樹の語り...

遠い昔に終わったマキバオーの世界の続きに入ることが出来る漫画『たいようのマキバオー 1』(つの丸)【Kindle・マンガ】

    ある年代には残っているだろうマキバオーの思い出を残した上で独立した物語としても十分に成立している「みどりのマキバオー」の続編。 個性あふれる競走馬同士の戦いだけではなく、地方競馬の厳しさなど、...

猪瀬直樹と弘兼憲史が1991年に予言的に社会を切っていた 『ラストニュース(1)』(弘兼憲史)【Kindle・マンガ】

    どことなく日本がおかしな方向に進み出していた予兆を捉えているような凄さを感じさせるマンガ。作家だった頃の猪瀬直樹の凄さとどんな物語でも読む人を一定の力で引き寄せる弘兼憲史の凄さがつまっている。...

「四十を超え、多くの大人達は死ぬまでにもう一度燃えるような恋をしてみたいと考える」 『黄昏流星群(1)』(弘兼憲史)【Kindle・マンガ】

  人生の中で燃えるような恋って何回するんだろう。正直、そろそろ落ち着こうと思っている25歳の自分にとってはもうないものだと思うけど、そうじゃないらしい。 人は人生の終盤に差し掛かる頃に燃えるような恋をするらし...

「課長 島耕作」の弘兼憲史が犯罪の裏側の人と人の物語を描く社会派マンガ 『人間交差点(1)』(弘兼憲史)【Kindle・マンガ】

    今日も家に帰ってニュースを見ると何かしらの事件が取り上げられてるでしょう。誰が誰を殺したとか、誰が行方不明になったとか。 見ている人のほとんどは報じられる名前なんて覚えていなくて、流してしまう...

カウンターがコの字、メニュー無しでなんでも作ってくれる居酒屋 『深夜食堂(1)』(安倍夜郎)【Kindle・マンガ】

  北習志野の実家に住んでいる自分にとっては駅チカの「Bar710」が行きつけのバー。2ヶ月以内に引っ越そうと思っているけど、引越し先でも行きつけのバーを作ると共に行きつけの居酒屋が欲しくなる。 バーで呑むほど...

生き残るために敵対し合い、人の形をした人の言葉を話す人たちが戦う 『BIOMEGA 1』(弐瓶勉)【Kindle・マンガ】

    終末らしき世界、グロテスクな生物がたくさんいる中、生き残るために敵対し合い、人の形をした人の言葉を話す人たちが戦う。 「人の形をした人の言葉を話す人」は人なんじゃないかと突っ込まれそうですが、...