八咫烏が住む山内を揺るがす出来事が起こる。山内全体がひび割れ、山神様の命令として大猿が金烏を迎えにくる。
そして、山の神とされる化け物に仕えることとなる。大きな力を持つことは確かな山神に対してなす術のない金烏は山内を守るためにどう動き、金烏を支える立場となった雪哉はどうするのか。山内のちょっとした内輪揉めから始まった八咫烏の世界の話がひとまず完結する。
玉依姫と呼ばれる人間である志帆や現実世界の自分たちの知っている神様の話も交わる。人の形を取れる八咫烏が烏になってしまうこと、人の形を取れなくなることの意味が突き詰められる。
緊迫した戦いの中でどう生きていくのかを考えさせられる言葉があった。
自分を見失わないうちに、猿どもとは違う形で、新しい八咫烏の姿を考えなければならない。科学を根拠にしない力を持つ者達に共通して言えることは、己の名前と正体を忘れてしまえば、本当に力を失っちまうってことだ。本当に恐ろしいものは目に見える暴力ではなく、脅威であるという自覚すら出来ない忘却だ。忘れてしまうことは簡単でも、失った記憶を取り戻すことは、果てしなく難しい。俺達を俺達たらしめているものは、恐ろしい能力などではなく、ただの自覚なんだ
執念深く生きていれば、思わぬところから、解決策が飛び出てくることもある。
生き方の話までにはいかないけど仕事でこう思いたいと思うできごとが多いので印象に残った。
【手に入れたきっかけ】
パートナーが読んでいて面白かったので。
【オススメ度】
★★★★☆
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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