症状は寛解した。しかし、患者は自殺した。
”外科的”な事象であれば症状がなくなれば死ぬことはない。精神科は人の心を扱うがゆえに目に見えないし、どんな装置を使っても熱のように測ることはできない。そんな他とは違う症状を扱う精神科医が火星移住が当たり前になった世界の中で奮闘する。
精神科の外科手術といえばSFでは昔から取り上げられたテーマではあるが、この本でももちろん触れられる。
古代の呪術と本の中では触れられるロボトミー手術が火星移住が当たり前になった未来でなぜ出てくるのか。自分がロボトミー手術に初めて触れたのは松岡圭祐だったかな。
ただ、ロボトミー手術につながったのは結果であってこの本の大枠はとある医者が火星の精神科医となってそれぞれの症状や職員とどう関わっていくかという未来の人のつながり。そこには今の世界でもある話とそうでもない話が混じり合っている面白さがある。
【手に入れたきっかけ】
奥さんが買っていたので借りて
【オススメ度】
★★★☆☆
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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