どんな言葉でも前を向いてチャレンジし続けること。『僕の「天職」は7000人のキャラバンになった』(ジョン ウッド)

何かを取り組んだ時に全ての人が賛成してくれることはない。誰かしらは反対するし、無関心を表明する人もいる。前の作品から続くルーム・トゥ・リードの物語は団体の成熟と周りの人たちとの多種多様な関わりのお話へ。

今では当たり前になりつつある世界を変えるNPOのあるべき形の一つ『マイクロソフトでは出会えなかった天職』(ジョン ウッド)

35歳で出世を捨ててマイクロソフトを退職し、1万箇所に図書館は立て続けたジョンウッドの物語の二作目はラオスの田舎から始まる。ラオスの図書館への視察がコロナウイルスの影響で中止になったこともあって残念だなあと思いつつ、本の主眼は国際的に大きな団体となったルーム・トゥ・リードを組織としてどのように作り上げているのかという話へと進んでいく。問題に総合的に取り組むこと、人を採用する時には情熱、 ビジネス経験、労働意欲の3つに注目して採用しているということなどが取り上げられる。

国と未来を最も短時間に破壊する方法として教育制度を叩き潰すことが挙げられる。組織が大きくなり岐路に立った時にトップとしてどのような判断をするのかがビジョナリー・カンパニーの言葉を引用して自分の道を指し示している。団体が大きくなるにつれて人との関係で団体内や団体外の両方で失敗することもあれば成功することもある。途上国を支援するという難しさ、アフリカで起こったこと、アメリカで向けられた言葉など社会貢献を仕事をするに当たって突きつけられる現実が語られる。

ルーム・トゥ・リードの活動として図書館を作るだけでなく、そこで女性が教育を受けられる機会を作り出そうとしている。それは女性蔑視との闘いでもあり女性を蔑むことがなくなる世界をゴールに置いている団体だからこそ、さらに応援したくなる。

【手に入れたきっかけ】

支援先団体の本を読んでおかないとということで購入

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。