強さには自分を支えてくれる、心配してくれる人を忘れて突き抜ける強さとそうでない強さがある。『アオアシ(20)』(小林有吾)

自分の強さはどっちなのかを考えつつも青井ほどの心を持つ人でもそうでない強さなのだと驚かされる。もう20巻まで進んだサッカーユースの物語だけど1つの区切りにも感じられるぐらい濃密だった。

この試合をもって引退しようとしている先輩に向けて盛り上がるチームメンバーに対して張り詰めた顔で自分の力をどこまで試せるかだけを考えて突っ走ってきた葦人は高校サッカーで強さを見せる相手との差を最も辛い形で見せつけられる。

試合を見にきていた母親はスタンドから葦人と葦人を心配し続けてくれる花ちゃんに言葉を向ける。支えてくれる人や心配してくれる人を忘れて突き抜けられる強さもあるけど葦人の強さはそんな強さではないと。花には葦人に対する心配に感謝する言葉を投げかける。

なにかを突き詰めようとする時にとにかくがむしゃらに夢中になって突き進む強さは確かにあって、そんな強さを出せる人もいるけど出せない人もいる。葦人がどこまでいけるのかを自分も監督も試したいと思ってしまって突っ走らせたことによる結果が出た。支えてくれる人や応援してくれる人のことを考えて甘えてしまうこともあるから強くなりたいと思う時に突っ走ることも大切だと思う。エゴはいけないものじゃない。でも、バランスを取れなかった葦人の姿に周りの人たちの心に思うことが生まれる。

大きなうねりの中で次の大きな相手が描かれる。ユースが高校サッカーの強さの象徴にならない理由が次の試合でぶつけられる。

【手に入れたきっかけ】

後輩に勧められてハマった。

【オススメ度】

★★★★★

 

 

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小檜山 歩

コンサルタントアビームコンサルティング株式会社
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。