麻原のＡ―麻原彰晃～森達也「Ａ３」から思った事 Part2～

今日は物凄く不機嫌になってしまった。原因は新聞なのだが、また、それは後で書くとして、
それでは、オウムについて、第2弾。意味が分からない人は「電車の中で書きなぐった文」

http://kohiayu.blog5.fc2.com/blog-entry-359.html
まで。

本の題名について筆者はこう書いている。

P8 「でも今回は『Ａ３』は違う。意味を込めた。内容を凝縮した。麻原彰晃のＡだ。」

「でも」と言っているのは、筆者が作成したドキュメンタリーである「Ａ」と「Ａ２」と意味合いが違うと言う話を前にしているからである。今回のブログは題名の主眼で麻原彰晃氏について考えてみる。この名前を知らない人はいないだろう。オウム真理教の教祖とされたその人であり、サリンをまいた団体のトップであり、その大量無差別殺人行為を指揮したとされている。そんな人。でも、私たちと同じ人間。でも、良くわからない。

そして、麻原氏は一家の朝食の時間のテレビに現れてもとてつもない憎悪の対象になる。うちの祖母も「早く殺しちゃえばいいのに」と言う。物凄い怒りの対象なのがこの麻原氏。その怒りというものの影響について

P76「過剰な憎悪と嫌悪が、明らかに視界を屈折させている。まるで強烈な悪の質量によって時空が歪んでいるように」

と書いている。麻原氏に対して屈折した視界がある。さて、ここで、問いたい事がある。

「あなたは麻原彰晃氏に会って話を聞いてみたいですか？」ということです。

こひやまの答えはもちろん「yes」だ。この文書を読んでいる人には予想がついたかもしれないけど。

その理由は話してみたいからである。話せないかもしれないけど。あれだけ人に尊敬され、サリン事件を起こした団体を率い、日本で一番憎まれている人に会って話を聞いてみたい。無理なことかもしれないけど。

P411-412
「赤貝や帆立貝の寿司を食べる。
ハマグリは海に放す。
羊は殺さない。
教団にとって障害となる人は殺す。
・・・・死と生を巡るこの脈絡のないエピソードの羅列を眺めながら、僕も激しく混乱する。どう考えても座標の軸がまったくない。行き当たりばっかりにしても度が過ぎる。普通なら人はこれほどに矛盾を抱きかかえることはできない。その意味では確かに規格外だ。」

うん。まあ、人は気分も変わるから矛盾を生む事はある。でも、障害となる人は殺すということ以外は罰されない。人を殺すと罰される。ハマグリも食べて羊は殺すから人を殺してもいいということにはならない。でも、殺さない対象があるのに、人は殺す。そのことだけが麻原氏の異常さとみなされた。だから、恨まれる。

だからこそ、いろいろ話を聞いてみたい。それが、私の思い。というより、話を聞く必要がある。「嫌いだから話を聞きたくない。」では、小学生と一緒じゃないかな？嫌いであっても、気持ち悪くても話す必要がある。そうやって学校で習ってきたのではないかな。そして、それはどこの場でも同じじゃないかな。話を聞けないなら。知る努力をしよう。そうすることのみが解決につながる。だから、話したいしいろいろ知りたい。でも、日本では話をしたいなんていう人もいないし、知りたいという人も少ない。ただ、嫌い・死ねと言い続ける。それでいいのか？

そして、知るという事が必要な理由は他にもある。それについては次の機会に。

「あなたは麻原彰晃氏に会って話を聞いてみたいですか？」というアンケートをとりたいので良かったら協力をお願いします。

アンケートはこちらから！
http://vote1.fc2.com/poll?mode=browse&uid=3969810&no=1

今のところの予定は全部で12回
1. 電車の中で書きなぐった文
http://kohiayu.blog5.fc2.com/blog-entry-359.html

2. 麻原のＡ―麻原彰晃
3. ふりかえりの必要性
4. 制度は勝手に変わる。それっていいの？
5. 殺してしまう。でも。
6. オウムの中は？
7. ジャーナリストを江川紹子さんを通じて考える
8. 人前で自慰する人は普通？
9. 社会は・・・
10. どういう人が殺すのか
11. 水俣病
12. 森達也が言いたかったのではないか。ということ

森達也「Ａ３」
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