(大学4年の頃に書いていた模擬国連に関するブログを修正・移行しています)
前回に書いた2つ目の模擬国連の魅力である「知識の必要性」に引き続き、「いろんなコミュニケーションの力が必要」という話を書こうと思いましたが、その前に、模擬国連会議の基礎知識をもう少し加えておきたいと思います。
模擬国連会議は
「役割が決められ、ルールが厳しくなった中学校の2回目からの学級会議」であり、「いろんな国の大使にそれぞれがなりきる“おままごと”」でもある。と前に書きました。
「「模擬国連会議とは、役割が決められ、ルールが厳しくなった中学校の2回目からの学級会議」 模擬国連の基礎知識<会議>」
議長が居て、国を代表する大使が居て。じゃあ、具体的にどうやって会議を進めるのか。ということについて、ものすごく噛み砕いて説明します。
模擬国連会議は通常、ある1つのテーマについて話し合われます。そのテーマは「核問題」とか「環境問題」、「教育」など様々です。テーマはいろいろですが、会議の進め方は決まっています。
会議は最初に議題採択や出席確認などがあり、最後に投票があるのですが、主なパートは「スピーチ大会」と「二種類の交渉タイム」に分けられます。
「スピーチ大会」は各自が自国の主張を話していきます。この時、すべての大使は席に着席し、スピーチに(一応、)耳を傾けます。ほんの少し、討議が出来ることもあるのですが、ほとんど出来ません。なので、「二種類の交渉タイム」があります。
この「二種類の交渉タイム」は世界標準と日本の大学標準では内容が異なります。
(ちなみに、日本の高校生の模擬国連は世界標準に合わせることが多いです。)
この交渉時間の種類については、別の機会に書くとして、
模擬国連会議は「スピーチ大会」と「二種類の交渉タイム」で構成されています。そして、議事進行は基本的に「スピーチ大会」で進められますが、それが嫌で、個別に交渉したい大使は「スピーチ大会」を中断して交渉時間を取って欲しい。と他の大使に呼びかけ、その意見が過半数の賛成を受けると「交渉タイム」を取ることができます。もちろん、「交渉」したくない大使は反対することが可能です。
なので、機械的に「スピーチ大会」と「交渉時間」が交互に進んでいくのではなく、会議をどう進めるのかも議場の大使に委ねられているのが模擬国連会議です。なので、すべての大使が議題のことだけでなく、どう進めるのかの戦術も考える必要があります。その戦術はいろいろあるのですが、それはもっと色んなことを詳しく説明してからにしようと思います。
ひとまず、模擬国連会議は「スピーチ大会」と「二種類の交渉タイム」の時間がほとんどで、その2つをどう組み合わせていくのかもそれぞれに決定権がある。ということが、今回の説明では大切なことです。
では、とりあえず、ここまで!
小檜山 歩
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