メディアを目指そうと考えている自分にとって、買って読んでおかないといけないだろうな。と思って手が伸びた。広告費の減少を詳しいデータ、テレビの制作費の減少や大物タレントのギャラなどともつないで語っていて面白い。
朝日新聞の報告書を引用し、
P30 「部数減は今後も継続し、加速する恐れさえ覚悟すべき」とし、25年には最悪の場合、約497万部まで落ちると試算している。ちなみに現在は約795万部だからかなり厳しい見方だ。
考えさせられる。こひやまは新聞が社会において必要であると思われるようになる必要が一番あると思う。少なくとも、今の新聞はそうなっていないと思うから。発行部数とかじゃなくて、新聞自体の価値がもっと上がれば新聞は生き残るんじゃないかな。
そのなかで、朝日新聞の言論サイト、「ウェブロンザ」について、
P39 朝日の言論サイト「ウェブロンザ」がスタートしたのは、2010年6月。月額735円の有料会員になれば、政治経済、社会など、さまざまな分野の第一線で活躍している識者が執筆する最新かつ深掘りした、新聞では読むことの出来ない記事を購読できる。
おかしくないかな。本紙へのこだわりが薄くなってきてしまっているように見える。やっぱり、意見を読むことは面白いし、それについて考えることが大切なのに。
そして、読売の取材強化
P42 「読売は新聞業の肝が販売にあることを最も理解しており、儲からないネットに軽はずみに出るより、紙でもやり方次第ではまだ儲かるということを知っている。経営学の視点からも至極まっとうな戦略だ」
P42 読売だけはデスクが1人しかいなかった地方支局に、もう1人デスクを派遣するなど、取材体制の強化をも図っているのだ。
これは記者にとってはとても嬉しいこと。何よりも取材環境の充実が記者が最も欲することだと思うから。給料は二の次なんじゃないかな。
また、テレビについてフジテレビが
P32 「放送外収入を3割まで増やす」
としているのも興味深い。コンテンツの担い手を目指すことはやっぱり大切。
ネットTVについては、下の箇所が興味深い。
P63 ネットテレビ先進国の米国を見ればわかるとおり、映像の出口が増えれば相対的に地上波テレビの影響力は落ちる。だからこそ、米国ではテレビ局自らが大同団結しフールーを始めた。
しかし、日本のテレビ局はいまだ新しい血を入れることをかたくなに拒否している。ネットテレビが日本で普及したときに、危機の萌芽を自ら育てていたことを後悔しても遅い。
やっぱり新聞もテレビも自社で作るコンテンツ、新聞は記事、テレビは番組に力を入れつつ、他に手を回していくことが一番大切なことなんじゃないかな。ネットを重視し、紙、番組を軽んじるのであれば、それがテレビ、新聞が死んでいく道だと思う。もっと面白い番組を、面白い記事を残していけばそれぞれが残っていけるとこひやまは思う。
データとして面白いものがあり、考えるきっかけにもなった。
今日のとある会社の副社長面接、本当にいろいろなことを考えた。一番考えたことは、なぜ、記者になりたいのか。正直、絶対記者じゃないとイヤ!という訳ではないのかもしれない。でも、記者になりたいという気持ちも少なからずある。それは、理想かもしれないけど、記者になって日本をより良くしていけると思う気持ちがあるから。それが記者になりたい理由。いろんな理由、様々な人に会いたいとか、名前を残したいとかという理由があるけど、記者になって日本を変えたいというのが一番。だから、日本を少しでも良いものに変えていけるのなら記者じゃなくてもいいのかもしれない。悩むポイント。
小檜山 歩
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