合う人にはバイブルになる。ひねくれ者にオススメ 大谷 由里子『元気をつくる「吉本流」コーチング』

まえがきは横山やすしの信頼を得て、他の芸人の売り出しにも成功した話から始まる。正直、自慢から始まるんですね、と思った。

吉本興業でマネージャーやプロデューサーをしてからベンチャーを立ち上げ、吉本に戻り、コーチングを学んだ著者が作った「「ココロの元気」のためのテキスト」。

構成は文書と、元祖ゆるキャラのようなキャラクターが出てくる4コママンガで1つのテーマについて、見開き1ページで完結。それがいくつか集まって章となり、全6章。

当然の如く正しいとされている考え方をしなくてもいいんじゃない?というメッセージがつまっている。例えば、友情と愛情のどっちを優先させるのか。ゆとり世代の自分の周りは「友情」と主張する人が多い気がする。一応友達だった男の彼女を奪ったらいじめられたり、そいつと気まずくなったりしたもんなぁ、と思う。メッチャ責められたし。

ただ、この本では「友情も愛情もすべて両立させるなんで、よほどじゃなければムリ。」と言い切る。この潔さがいい。悪いウワサは無視するというのにも共感。
社会が息苦しい。なんで先輩というだけでその相手にヘコヘコしないといけないんだ、と思ってる人にはオススメ。この本を参考に出来るはず。ただ、ほどほどに生きたい、まったりしたい人には全くココロを打たない本になる。間口は広くない。ただ、合う人にはバイブルになる。ひねくれ者にオススメ。☆4つ。

まえがき 大切なのは、「まず、自分が自分らしく生きること」。

P63 噂ぐらいで、自分の楽しい時間を失うほうが、人生よっぽどもったいない。悪い噂は、ムシすることにした

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。