いつもなじみのレンタルビデオショップで借りるDVDを探していたら、なんと、無料で貸し出しをしていた。タダという言葉に引き寄せられ借りた。まあ、調べてみると日本赤十字社の広報映画らしい。そんなに長くないみたいだし、ちょっと見てみる。実際の話を題材に作ったらしい。
妹を急性白血病で亡くした姉の話。ちょっと映像や出演者の演技には甘さがあるし、映像として完成度は低いのかもしれない。やっぱり広報映画の枠を超えてないと最初は思った。あとは、こういうストレートな涙頂戴物、病気を扱うもの、オーバーアクションに見えてしまうもの、1つのテーマに物凄く傾斜しているように見えるものの4つとも苦手。だから、拒否反応が見ている時にも起こる。でも、なんとか見続けた。
白血病の細かい描写も出来ていると思う。「夏の二重奏」の意味合いをもう少し詰めてほしかった。かなり、浅かった気がするから。
でも、血の描写とそれを問う事に関してはかなり深かったと思う。治療の苦しみもしっかり描いた事が素晴らしい。医者、両親、姉、本人、それぞれの苦しみはしっかり伝わるような内容だったと思う。
まあ、泣きますよね。ラストは号泣でした。
献血も骨髄バンクもしようと改めて思う。
以下の2つが心に残ったセリフ。この地震にも通じるのかもしれない。
「私には何も出来ない」
「普通の生活は良いもの」
「人にとって一番大切なものは人から必要とされる事」
「辛い事があったから忘れていた。本当は幸せがたくさんあったこと」
最後の言葉。いい!
「美幸との思い出はいつも青空だったんだ。」
こんな時に見るべきじゃなかったかもしれないけど、見て良かったと思う。浅いかもしれない。ストレートすぎるかもしれないけど、それがこの作品の目的とテーマに合っているかもしれない。ということ。そして、最後のシーンはとてもよかった。甘いかもしれないけど、☆4つ。一度だけ見て、ストレートに受け取るべき映画かな。
「八月の二重奏」
http://www.cdvnet.jp/hachigatsu2/
小檜山 歩
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