個別の内容を参考に二回ほど、書いているけど、やっと読み終わったので、改めてこの本全体について書く。茂木健一郎さんが編集を務め、様々な分野の人にとっての3.11を執筆してもらっている。3.11に関する短編集と言えるような体である。間違いなく☆5つ。これだけは先に言える。
有名所だと編者の茂木さん以外に、サンドウィッチマン、ホリエモン(堀江貴文さん)、上杉隆さんなどが挙げられるのかもしれない。15人の話と茂木さんの話。3.11がつまっている。それも本質が。
「がんばろう」で絶対に終わらせない、終わらせたくない、終わるべきじゃない、終わっても意味が無い。もっといろいろ考えるべき、考えられない、などのそれぞれの想いがつまっている。
茂木さんの「連帯」の文字については違和感を覚えたが、ホリエモンのインターネットと寝ずのツイートについて、石井光太さんの報道について、何をすべきか、痛い、報道のぼやき、現地と東京の差、カッコ悪い消防団、予定調和への疑問。サンドウィッチマン・伊達さんの二本の水平線、気仙沼のサンマ、冨澤さんの、打ちのめされ、何も出来ないこと。ブログにも書いた加藤さんの短歌と無知で気力、竹内さんのチーフライターへの怒り、涙が出る、マスコミの後出しジャンケン。浅野智哉さんの希望でひとつになることへの疑問、非日常ではないということ。雨宮処凛さんの募金とホームレス、曲げない勇気。上杉隆さんの記者会見締め出しとの戦い。
他にもいろいろあるけど、自分の心に残ったものを箇条書きにしてみた。1つ1つのテーマについて、ずっと考え続けるのができるぐらい大きなテーマがたくさん。それを簡単なコトバで率直に指している。子どもの話が他にあって、そのユーモアに心和む部分もある。でも、それ以上に3.11の怖さ、そして、その後の変容と現状への違和感を覚える心を思い出させてくれる。
ずっと、3.11のことを考えなくても良いと思う。それこそ、疲れてしまう。そうであっても、現状はあまりにも3.11を見ていないか、綺麗に見える面しかとらえていない、とらえないといけない雰囲気を語る。
これじゃダメだと思う人だけでなく、中学生以上の日本国民全員に読んで欲しい本。それだけの価値がある。3.11を見よう。
「3.11以降の自分の周りの世界は変わったように見えます。変わったのは世界じゃなくて自分かもしれないけど、3.11は何かのスイッチです」
http://kohiayu.blog5.fc2.com/blog-entry-574.html
自分が何にもできないことを「頑張って」の言葉で埋めるべきじゃないから。受け止めないといけないから。「頑張りましょう、とも、頑張ってください、とも言えないし思えない。わたしは頑張りたい。」
http://kohiayu.blog5.fc2.com/blog-entry-577.html
思うことがあったり、良いと思ったり、反論があったり、おかしいと思うことがあったり、言いたいことがあったり、
同意があったりしたら反応をして頂けると幸いです。なるべくというより出来る限り私も反応します。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓コメント・拍手・twitter・facebook↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
小檜山 歩
最新記事 by 小檜山 歩 (全て見る)
- 外敵・Sareeeが王者・岩田美香を完封しても仙女の怪物がやってきた センダイガールズプロレスリング 後楽園ホール大会2023年11月5日 岩田美香 VS Sareee - 2023-11-06
- つばきファクトリーの初めての卒業コンサートで浅倉樹々の偉大さを感じた「Hello! Project ひなフェス 2023 つばきファクトリー プレミアム ~浅倉樹々卒業スペシャル~」(配信) - 2023-04-05
- 自分はJuice=JuiceとBEYOOOOONDSが好きなんだなと。そして、かみこすごかった!「Hello! Project ひなフェス 2023 Juice=Juice&BEYOOOOONDS プレミアム」(配信) - 2023-04-04