こせきこうじさんの作品は必ずと言っていいほど野球が出てくる。山下たろーくんも山田太一の奇蹟もメインは野球を中心とするストーリーだったりする。
元々の作品でも野球を描きながらそれによって諦めないことや努力することの大切さが語られたりするんだけど、メインはどうしても野球になることが多い。1つ前に紹介した出版業界でのサラリーマン生活を描く『株式会社大山田出版仮編集部員山下たろーくん』とこの「うみとそらの物語」は山下たろーを核とした物語だけど、野球をメインとしては描かない。
たまじーだけでは仕事はなりたくないけど、忘れてはいけないこと。『株式会社大山田出版仮編集部員山下たろーくん』(こせきこうじ)まとめ
結婚して子供ができている山下たろーが離島の先生となり教育を考えてみる。野球がメインの話と比べて作者の考え方が直接的に描かれているように感じる。2004年の作品だけど、運動会をやらなかったり順位をつけなかったりする教育に対する作者自身の考えが伝わってくる。
大人になると大概の人は無理で距離としてしまうかもしれないけどその瞬間に生きることの大切さを教えてくれる。常にその瞬間に生きることは危険だということは自覚しつつ、大人になったとしてもそんな瞬間があってもいいんではないかと思わせてくれる。
【手に入れたきっかけ】
『県立海空高校野球部員山下たろーくん』の続編がKindle Unlimitedで読めるってことで読んでます。
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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