創始者である三沢光晴選手はノアを立ち上げる時に自由な戦いを掲げて旗揚げした。全日本プロレスの流れを汲んだ団体であることもあり、真っ直ぐ骨太な戦いを見せ続けてきた。団体の象徴であった小橋建太選手と三沢光晴選手の2人が いなくなったあとは厳しい状態に追い込まれたものの、改めて復活の兆しを見せているのはこれまででノアを支えてきた人たちとプロレス界で生き延びてきた人たちが組み合わさったことによる新しい刺激だった。
丸藤正道選手や杉浦貴選手、齋藤彰俊選手などの団体の流れをくんでいる選手もいれば新しい王者である武藤敬司選手や藤田和之選手は格闘プロレスやアメリカンプロレスなど様々な要素を持っている選手だったりする。そんな多様な選手が1つのリングの上で交わることだけでも大きな価値を感じさせてくれた。
第1試合では小峠篤司選手の動きの速さと鋭さは目を奪われた。
欠場している清宮海斗選手のマイクアピールがありつつ、第2試合は進祐哉選手が大原はじめ選手から値千金のフォール勝ちを奪う。
第3試合は相変わらず上手いNOSAWA論外選手が最後は持っていった。
第4試合はやっぱり齋藤彰俊選手に目が奪われる。
第5試合はプロレスの手練たちが魅せてくれた。
安定の戦いと刺激が混じり合うプロレスの世界 丸藤正道/宮本裕向VS杉浦貴/ケンドー・カシン「NOAH THE INFINITY 2021@後楽園ホール 2021年03月21日(日)」
第6試合は師弟関係であった西村修選手と征矢学選手の再会があり、これからに期待が生まれる。
セミファイナルは抜擢された宮脇純太選手が奮戦するも惜しいところで破れてしまう。
メインは藤田和之選手がプロレスラーとしてこれから更に大きくなることを期待させるような試合だった。
プロレスラー藤田和之のピークは今だと感じさせた拳王戦!存在感と説得力で唯一無二のレスラーへ。「NOAH THE INFINITY 2021@後楽園ホール 2021年03月21日(日)」
王道のゴツゴツの戦いである全日本プロレスやストーリーがしっかりしている新日本プロレスとは違うこれまでのプロジェクトこれからのプロレスがミックスされているノアという特徴を持っているように感じた大会だった。
2021年03月21日 日 NOAH THE INFINITY 2021 | プロレスリング・ノア公式サイト | PRO-WRESTLING NOAH OFFICIAL SITE
小檜山 歩
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