「いつもと変わらず」と「あんたなら出来る」の映画 「サマーウォーズ」

 

(いくつか、ネタバレがあります)

なんとなく気になったから借りてみた。という感じ。

OZというインターネット上の仮想空間の話らしい。アバターとかなんか、時代に合ってる。というか絵が物凄く綺麗。OZではあらゆる言語が一瞬で翻訳というのも凄い。その空間で必要なのがコミュニケーションと明示するのもいい。この仮想空間出来ないかな。と思ってしまう感じ。仮想空間と現実世界というテーマ設定は物凄くありきたりだけど、見入る。荻窪て。数学がかなり出来る少年。7月19日が誕生日って。俺と一日違い。おばあちゃんの家、たくさんの親戚が居る家に行く話。

今はあるかわからん、理想の田舎の家族の話から始まる。こんな家族あるのか。母さんの力がすごい。家族や郷土を守るという家という設定。数学だけが得意な少年が、届いたメールを解いただけで、仮想空間がとんでもないことに。それによって・・・という話。

ハッキングマシンが「ラブ・マシーン」て。現実世界とヴァーチャルが相互に強く繋がっている近未来社会を描く。分家・本家の話という古典的な話とこれからの話が混じっているのがリアルに見える。人と人のつながりの話を描く。いい。

おばあちゃん単純にすごい。でも、居そう。「あんたなら出来る」と言い続ける力。帰ってきたおじさんが・・・の展開もいい。「知識欲」の話も凄い。それが、力の源泉というのも作品としていい。一人の少年というか二人の少年というか、みんなの話。おばあちゃんの話も。絵の綺麗さ、指のリアルさが凄い。上田合戦の話も絡んできていい。

おばあちゃんの手紙。「一番いけないことはお腹がすいている事と一人で居ることだから。私はあんたたちがいたおかげで大変幸せでした。ありがとう。じゃあね。」2回目でも泣いた。

ドイツ人が来たシーンも号泣。「アカウントをナツキに預けます 私たちの大切な家族を どうか守つてください」画面を凝視する。そして、泣いてしまう。音楽もいい。

そして、家族。「いつもと変わらず」の話。アニメで久しぶりに何回も泣いた。文句なし、☆5つ!

残り時間が2時間10分だったけど、なんでこの時間だったんだろう。深い意味はないのかな。それとも、あなたは、2時間10分で世界が消滅をするとしたら何をしますか?という問いなのか。でも、なんで2時間10分なんだろう。130分。分からない。それが謎だね。

最後に、五光が揃うのもいい。つながっている。おばあちゃんの力。最後の、「うれしい、ありがと」がかわいすぎる。

<泣いた箇所>
1、おばあちゃんが「出来る」と様々な人を励ましたとき
2、おばあちゃんが亡くなったとき
3、キングカズマが決死の突撃をしたとき
4、わびすけおじさんがおばあさんが死んだことを知り、おばあちゃんが「イザという時読め」とした手紙を読んだ時から。涙が止まらなかった。これは号泣。
5、絶体絶命でアカウントが知らない人中から集まったとき。これも2回目でも号泣。
6,キングカズマのラストアタック

1つのアニメ映画でこんなにいろんな箇所で泣いたのも初めてだったし、いろんなコトを考えることが出来る映画だったことにとても凄さを感じた。作品の問題はあんまりない気がする。ま、最後に本当に世界中の人が1人に自分の分身を預けて協力するのか。という疑問もあるけど、その協力した人数が世界中に居る全員ではなく、一定の割合であったことにその意味があるのかな。やっぱり、どんな状況であっても、見ているだけの人、自分だけの事を考えている人は居る。ということを示唆しているのかもしれない。

サマーウォーズ 主題歌「僕らの夏の夢」

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。