かっこいいロボットと安心できる王道ストーリー、そこそこ作り込まれた4か国の対立の設定、そして、エロが魅力でした。
人の力では絶対に倒すことができない兵器「オブジェクト」を用いて4か国が鍔迫り合いを繰り広げている世界でオブジェクトを人の手で倒してしまったクウェンサーとヘイヴィア、の2人を主人公に2人が所属している正統王国でオブジェクトを操縦しているお姫様こと、ミリンダ=ブランティーニをヒロインにそれぞれの戦いを描く物語。
いつもピンチに陥るんだけど最後にはどうにかしてくれるんだろうと思わせる予定調和があっていいところでもあり、物足りないと思わせるところでもありました。
ただ、正統王国、情報同盟、資本企業、信心組織という4つの国の設定は今の世界にある思想がそれぞれ先鋭化したらこんな風になってしまうのかもしれないとリアリティを感じさせてくれる。
Wikipediaをみてみるとそれぞれの国には本拠地が設定されている。正統王国はパリ、情報同盟はアメリカの東部、資本企業はアメリカの西部、信心組織は明らかになってないけど、ローマとからしい。で、なんだかしっくりきた。
オブジェクトを破壊するクウェンサーとヘイヴィアはこの世界では有名人らしく、いろんなところで話題になっているようだけど、2人のように自らの手でオブジェクトを壊そうとするライバルのような人たちが出てこないのは少し残念だったりします。
お気に入りの話はこのあたり。
・野に咲く花に鎮魂の歌を ベイビーマグナム破壊戦
最後の戦いってこともあって大団円はやっぱりよかった
・名誉に値段はつけられない ビクトリア島緊急追撃戦
盲目になった人の怖さがこれでもかと感じる
・騎馬戦は足元を崩すべし アマゾンシティ総力戦
正統王国の正しさを問いかける
TVアニメ『ヘヴィーオブジェクト』公式サイト
ヘヴィーオブジェクト – Wikipedia