最終戦で劇的にワールドチャンピオンが決まった2010年シーズン。そのチャンピオン、レッドブル・ベッテルの速さに挑む、2011年シーズンの開幕前に「2011 F1完全ガイド」と題して、シーズン前に出されたもの。
多くのページを割かれて、全てのグランプリのコースを紹介する「サーキットガイド」や全てのチームの現場やどんな体制七なのかが書かれている「チーム力大研究」なども充実。それだけではなく、「今どきF1観戦術」として、家でどんなツールを使って観戦するべきかを紹介しているのもいいけど、お金がかかるツールが多いのが、少し残念。
過去、ワールドチャンピオンになった経験のある5人にインタビューしている中でも、それぞれの色が出ていていい。その中でも自分が好きなセバスチャン・ベッテルのやんちゃの中でも率直なコメントがイイ。
P14 ――カーナンバー1を付けて走る気分は?
「もちろんいい気分だよ。だけどカーナンバー1(前年のワールドチャンピオンの証)が付いたからってコンマ3秒速くなるというわけじゃないし、1だろうと7だろうと10だろうと、それで速くなったり遅くなったりするわけではないんだから、関係ないよ。」
F1を観る理由は、マシンとドライビングのスゴさももちろんだけど、ドライバーのキャラクターの面白さにある。そんなF1を1年間見ていく人にはあった方が良い1冊。本の分析と自分の分析を比べるのも面白みがある。ガイドだけどの面白さに☆3つ。
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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