「Positive Chain '22」山下実優、角田奈穂、小橋マリカ VS 中島翔子、坂崎ユカ、瑞希

入場してきてまず気になったのは中島翔子の髪型でいつからこんなに短くなったっけということぐらいにとってもショートになっていて、東京女子プロレス初めての両国国技館大会のメインイベントに向けての気合いの入り方を感じさせる佇まいだった。

両国のメインは団体最高峰のシングルベルトであるプリンセス・オブ・プリンセス王座のタイトルマッチで団体ができた2013年から盛り上げてきたレスラーである中島翔子と山下実優が戦うことで期待が高まってきている。SNSでビルドアップした体を見せている中島翔子の体は確かに鍛えられていて両国に向けて期待値が高まっていく。

対する山下実優もいつもどおりの唯一無二の切れ味のキックを中心とする動きを見せて好調を感じさせる。2人のマッチアップは必殺技の1つであるSkull Kickを中島翔子に決めた山下実優が一歩リードしたようにも感じさせたけど、中島の背中の筋肉はキャリアを重ねてもまだ高みを目指していくという気合を感じさせる姿に見えた。

試合の見どころは中島と山下の絡みだけでなく、タッグチャンピオンである坂崎ユカと瑞希と中島の連携も素晴らしく、3人での同時場外アタックもすばらしい。DDTグループが両国に大集合した大会で濃厚なタイトルマッチを戦った中島と坂崎が山下に619を決めたのは印象的なシーンだった。いつかまた、大きな大会での2人のシングルを期待してしまう組み合わせになりつつある。いぶし銀の角田奈穂と卒業が迫る小橋マリカのよさも見えて見ごたえのある試合でした。