痴漢、社内セクハラ、親子関係、サラ金、暴力事件。男女間のハナシが主だった2巻に対して3巻は社会派。事件が起こった際に一斉に悪者にされる人たちの弁護をひねくれ弁護士、九頭が請け負う。
ピンチに陥っている依頼者の証言。真面目な同僚が勝てないと思う裁判であっても、本質を掴み、勝つ。暴力事件やセクハラ、痴漢に関する物語はちょっとした逆転裁判並みにどんでん返しを起こす。それは、ゲームのようにではなく、着実な調査と斜めからの視点によって。
ひねくれた人ばっかりだと疲れるけど、こんな人も必要なんだと改めて思わせる内容。
穴場のデートスポットで起きた傷害事件。3対1でも腕っぷしで相手を殴り倒した男の弁護。勝てないと諦める同僚の前に、正当防衛を主張して勝つと言い放つ九頭。確かに3対1だけど、一方的に殴ったのに勝てるのか。ただ、事件を紐解いていくとそんな簡単な話じゃなさそう。アパレル業界じゃなくて、アバレル業界、いわゆるヤクザで腕っぷしが強い人にも協力を仰ぎ、喧嘩についての勉強もする。
この事件のウラには何かありそうです。オススメな1話。
物事は一方からの視点では捉えられない。それを全ての事件を通じて伝えてくれる。裁判は善悪で語られるけど、そんな事はない。テレビで裁判についてのニュースを見る時に思い出して欲しいこと。
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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