相変わらずこの美術館の常設展はたまらない。
丁寧にかつ分かりやすくも現代美術の分かりにくさを見せてくれる。20周年企画常設展の第3弾は「コレクション・ビカミング」の名前の通り、美術館のコレクションがどう形作られてきたのかを紐解く。
現代美術の形がなんとなく見えてくる
作品の来歴も作品の一部ってことで普段は見ることのない作品自体の裏側を見せたり、作家が自分の作品について語るビデオを展示と共に見ることが出来たりと分かりにくい現代美術を分かりやすくしつつも、現代美術の不思議さを損なわない工夫がある。
現代芸術家が自分の作品について語るビデオの魅力
展示されている作品の作者が自分の作品について語る、小学生向けビデオを見ることが出来る。ナレーションは子ども向けになっているけど、大人でもよく分からない、知る機会の少ない現代美術家の頭の仲を覗くことが出来る資料になっている。
世界のもやもやを形にする試み
展示されるごとに変わる伊藤公象のアルミナのエロスや中村宏の革命首都、大岩オスカールの作品たちは作られた年代は違えど、言葉に表すことが難しい世界のもやもやを形にする試みのように見えてとても新鮮。
現代美術入門にオススメの展示会。
・お気に入り度
★★★★★
MOTコレクション特別企画 コレクション・ビカミング
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/motcollection-becoming.html
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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