盗塁王といったら誰を思い出すかによって、その人の年代がわかる。
古くは世界の盗塁王・福本さん。頻繁にテレビに出ていたヤクルトの飯田さんは当時流行っていた「スポーツマンNo.1決定戦」の「ショットガンタッチ」(ボタンをおして落ちてくるボールを触るアレ)という種目で、ずっと世界記録を保持していたことも印象に強い。
で、24才の自分にとって、最も印象に残っている選手が、この本の著者である赤星選手です。巨人ファンにとってはかなりめんどくさい相手だった赤星選手にはテレビで見ている試合だけではなく、「実況パワフルプロ野球」や「プロ野球スピリッツ」などのゲーム内であってもかなりの確率で盗塁を許していたので、かなり印象に残っている。
そんな赤星選手の盗塁論。
タイトルにもなっているように、盗塁は足ではなく、頭でするのだということを一貫してつらぬいている。
どう頭を使うのかについては、本編に委ねるとして、赤星選手の全盛期に対戦していた上原投手や山本昌投手との読み合いや、盗塁王から見た監督・野村克也など、野球好きが楽しんで読める内容となっています。
野球のテクニックに関する話題がほとんどなので、野球に興味がない人にはオススメできませんが。
足が速いから盗塁が出来る訳ではない。頭を使えない人は盗塁が出来ない。
【引用】
盗塁は練習でうまくなろうと頑張っても難しく、あくまでもゲームの中でしか上達しないものなのだ。
走塁と盗塁は、同じように塁間を走るが、似て非なるものである。
上原さんが牽制球を投げるときのクセをチームメイトにも教えていたくらいだ。セットポジションで左足がうちに少し入って、両手を胸のところで組みタメをつくるときに左肩が内側に入っていけば、必ずホームに投げる、そういうクセがあった。
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小檜山 歩
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