【本・図書館シリーズ】カミツレの花言葉は「苦難の中の力」。 『図書館危機』(有川 浩)

 

守るだけの戦い。正義のヒーローになんかなれないけど、頑張らないといけない。
そんな図書隊の物語。第3巻へ。

【入手経路】

1作目を気に入って、2作目から4作目を一気に買いました!

【概要と感想】

カミツレの花言葉は「苦難の中の力」。

これを知ってからカミツレの花を見たくなった。まあ、カツミレと間違って覚えてしまっていたんだけど。
カミツレの花が階級章のデザインに使われている図書隊の物語が後半へ。

憧れの「王子様」が直属の上司だと知った主人公・笠原郁は戸惑い、上司とどうやって接すればいいのかを悩み始める。
そんなことは言っても日々の業務で接することは避けられない。

自分の気持ちに素直になり、向き合った結果は!?なんて、恋愛物語のみじゃないのが図書館シリーズ。
組織の昇任試験あり、言葉狩りの問題あり、初めての大規模な戦闘ありと、図書隊の周りはせわしなく動く。

今回のテーマは「けじめ」と「守る」。

親とのけじめ、上司とのけじめ、組織としてのけじめ、人としてのけじめ。
けじめをつけられる人とつけられない人では大きな差が出る。そんなけじめのつけ時にどんなけじめをつけるのか。

最近だと、会社をやめるときにけじめをつけたけど、十分なけじめのつけ方だったかと聞かれると自信がない。

守ること。図書隊は攻めない。守ることだけしか出来ない。守り、血を流す。だからこその「苦難の中の力」。
そんな泥にまみれる人達。ヒーローなんて言えない。だからこそ、悩みがある。でも、守り続ける。

すっきりしない立場で、もがくからこそ惹きつけられる。

図書館シリーズも3冊を終えて、残りあと1冊のみ。3巻目は最後に向かう準備段階。
最後はどんな幕切れになるのか。ワクワクしながら、次へ。

【引用】

私は業が深かったが、多くの理解者をもまた得たのだね。(339)

【本へのリンク】

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。