そんなオーナー、高橋龍太郎に捧げる1冊でしょう。1954年から1956年の3年間だけ存在した、毎年名前を変えていった球団の物語をたどる。
近鉄がなくなって楽天ゴールデンイーグルスができたのっていつだろう。そんなことを思うってことは近鉄バッファローズという球団があったことを忘れつつあるってことなんでしょう。
初年度にとんでもなく負けた楽天ゴールデンイーグルスは日本一になるまで成長してパ・リーグの一員になっている。そんなはるか昔にパ・リーグに参入して3年で終わったチームの物語。そのチームは日本一にもなれず、最弱の球団と呼ばれている。
そのチームの名は高橋ユニオンズ(1955年はトンボユニオンズ)。高橋を冠しているということは高橋さんの球団ってこと。今ではい考えられないでしょう。チームに個人の名前が入るなんて。
昔、野球をやっていたこともあって本当にうっすら聞いたことがあるぐらいのチームの歴史を辿ると今での破られていない1イニング7四球やスタルヒンの300勝など歴史に残っている物語がある。
そのチームを作ったのは高橋龍太郎と呼ばれる経済人。野球をひたすら愛した悲しきオーナーの物語。この本を読んだことで高橋ユニオンズの名前は忘れないと思う。
高橋ユニオンズ最終戦の描写はなんとも悲しいというか虚しいというか。仕方ないとはいえ、こんな試合はしてはいけない。
【手に入れたきっかけ】
Kindleの割引キャンペーンで気になって購入。
【オススメ度】
★★★★☆
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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