自分で考えるホワイトカラーがいる職場の仕組みはこうなっているはず。
会社に入る前に思っていたほど、仕事って楽しいもんじゃない。いろんなめんどくさい手続きやチェックがあって本当に仕事で必要なことしている時間ってそんなに多くないように感じるとしたらそれは”リエンジニアリング”が必要なのかもしれない。
仕事でBPRに関わる機会がありそう。だけど、BPRについてほとんど知らないし、少し知識を入れようと思って調べたら古典的な本として出来たのがこの1冊。
この本にBPRという言葉は出てこないんだけど、この本で提唱されているリエンジニアリングと呼ばれるものがBPRの原型らしい。
(さっきからBPRという言葉を何度か使っていますが、この単語の説明を深めようとすると面倒なので、気になる方は調べてみてください)
1993年に出版された本で、あるべき仕事の形を提示しているんだけど、それが出来ている会社はそんなに多くない。
この本が提示しているのは「アダム・スミスによって広まった分業によって仕事がうまくいく時代は終わったからプロセスに重きを置いた仕事がこれからは必要」ってことだと思う。
そのプロセス重視の仕事に切り替えるために行うことがリエンジニアリング(≒BPR)でそのリエンジニアリングの要素やそれによって仕事がどう変わるのか、どうやって成功させるのかの説明を経て4つのケーススタディが紹介されている。
読んで思ったのはイケてる会社はこれが自然と出来ていて、イケてない会社や大きな昔ながらの会社はリエンジニアリングされる前の分業を基本とする仕事をしているんだろうということ。
リエンジニアリングされた後の組織で働く人たちは任せられた仕事を管理の下で行うのではなく、仕事の目的のために必要なことを自ら考えて行うようになる。分業の時代は終わって個々が考えないといけない。
会社でやるにはトップダウンでやらないといけないと書かれているけど、小さい会社であれば個々人の上への働きかけによってスタートできる会社もあるかもしれない、
ただ、大きな会社だったらトップダウンでやらないといけないんだろう。
忘れないように「定義と4つのキーワード」、「リエンジニアリング後のビジネスプロセス」、「リエンジニアリング後の新たな仕事の世界」、「リエンジニアリングの失敗要因」をパワーポイントにまとめてみました。
ITの世界だとアジャイルの考え方に似ているような気もするので組み合わせて考えてみても面白そうです。
【手に入れたきっかけ】
仕事で知っておいた方が良さそうだったので読んでみました!
【オススメ度】
★★★★★
小檜山 歩
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