クオリティの低い啓蒙ビデオや冊子よりも薬物使用禁止の啓発に役立ちそうなハードボイルド(かっこよさげ)サスペンス。
ほとんどの人が知ることのない(知る必要のない)薬物にまつわる社会の刹那的な物語。
黒い組織同士のイザコザの中で動く1人の20代日本人男性はゆっくりと進んでいる戦後から続いてきた日本における価値観のほころびを感じさせる。
凝り固まった日本社会への疑問
日本のエリート社会人の危うさや大企業や日本国自体の微妙な感じとかを王道の価値観からは外れているけど成功している日本人の若者、朝倉恭介に語らせる。
ちょっと自分の周りのおかしさにも気付けるかもしれない。
この本で一番感じたのは冒頭にも書いた薬物の恐ろしさ。タバコも1回も吸ったことのない自分だから手を出すことはずっとないだろうけど、それでも怖くなった。
【手に入れたきっかけ】
Kindleの無料キャンペーンで気になり購入!
【オススメ度】
★★★☆☆
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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