理解するには相当な読み込みと勉強が必要。難しいと思ったら世界的に評価された本らしく、大学の授業とかでじっくり読んでいく必要があるような本なんだろうと思ったのですよ。
野中郁次郎といえば知識人として語られることも多いけど、その理由がこれでもかってぐらい伝わってくる。
この本は1996年にそんなに効率的でもない日本企業が世界を相手に成功している理由を「組織的知識創造」という言葉で説明している。
経済に関する論を展開するはずが最初にプラトンやハイデガーなどの哲学の話あり、調査に基づくケーススタディありでそれらが「組織的知識創造」に集約されているのが知識人らしさを感じさせるんだろう。
更に読み込みたいと思う一方で今となってはこの「組織的知識創造」が日本企業で実践されなくなってきていてそれが日本企業が成長しなくなってきている1つの要因じゃないかとまで思えてくる。
効率性の追求や労働力移動の柔軟によって日本の「組織的知識創造」に欧米や他のアジアの人たちが組み込まれた新しい形をこの本をベースに考えてみようと思ったりしたのです。
でも、もっと理解しないといけないと語れないなぁと思ってしまうのです。それだけこの本をきちんと理解するには時間がかかりそうなのですよ。
【手に入れたきっかけ】
経済学でよく目にする本だったので興味があり購入!
【オススメ度】
★★★★☆
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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