アニメを通して日本の危うさを考えてみる試み『母性のディストピア』(宇野常寛)

現実を見るときの一つの方法として現実にある虚構を見てみることがある。

宮崎駿、富野由悠季、押井守の3人が作った作品での女性の描き方からそれぞれが世界をどう見ていてどう関わろうとしていているのかを分析する。

妻を母と錯誤して社会的関係が非社会的関係になっている状況を母性のディストピアと定義し、成熟しない人たち、本の中では12才の少年に溢れる日本を語る。

その先では震災とアニメの関係として震災後に発表された「君の名は。」、「この世界の片隅に」、「聲の形」から日常の幸福と震災を対比して捉えてるのではないかという語りへと繋がる。

現実を更新する手がかりとしてアニメを観る試みは高度なのかもしれないけど確かにと思うことがある。

【手に入れたきっかけ】

雑誌に載っていて気になったので。

【オススメ度】

★★★★☆

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。