相手に根性を押し付けるのではなく、自分の怒りをコントロールしてうまく仕事を進めるために大切なことを常に行えばいい 『パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門』(小林 浩志)【Kindle・本】

 

そろそろ根性論はやめたほうがやめよう。とっくに時代遅れになってる。相手に根性を押し付けるのではなく、自分の怒りをコントロールしてうまく仕事を進めるために大切なことを常に行えばいい。

怒ればどうにかなる時代なんてない

4月には社会人4年目になる25歳の自分もここ最近、新入社員などに対して「最近の若者は…」なんて思うようになってきた。年をとったのかもしれないなぁ、と思っていたけど、それだけでいいのか。

「最近の若者は…」と思うことで、相手を見下し、職場の空気を悪くしているのかもしれない。相手に対して苛立ったり、怒ることで自分の正しさが証明される気になっているだけなんじゃないかと自分を省みた。

イライラしたり怒っている姿を見せることで他の人がついてくると思ったら大間違いで、相手にとって大切なことは何かを常に考えて行動をすることがこれからの会社には必要になってくる。

ヘタすると、自分の不用意な行動がパワハラと認定され、今と将来の自分に大きな影響を与えてしまう可能性があることを忘れてはいけない。この本はそうならないためにパワハラとはどのようなものなのか、そして、パワハラをしないために自分の怒りをどうコントロールするのかが記されている。

働き方は上司が決めるものではなく、自分が決めるもの

男は仕事、女は家庭で十分に生活でき、それが正しいとされていた時代はとっくのとうに終わり、様々な働き方が存在する世の中になってきた。

その中で今までこうだったから、自分の時はこれが正しかったからで働き方を押し付けるのはやめよう。

この言葉がかっちり刺さってきた。

今では「モーレツ社員」もいれば、「イクメン社員」もいるのです。法令にのっとって働いている以上、働き方の良しあしを上司が決めることはできません。

 

怒りを沈める具体的なテクニックがたくさん

怒りをコントロールするといってもそんな簡単なことじゃない。だからこそ、「アンガーマネジメント」なる怒りをコントロールする心理教育が必要になってくる。

「有酸素運動をすることは怒りへの耐性を上げる」などの習慣の話から、「怒りを感じた時に数字を数える」などの瞬間の対応まで、日本アンガーマネジメント協会が紹介する怒りを抜くテクニックが紹介されているので、いくつか参考にしてみてはいかがでしょうか。

150208_パワハラ防止のための_アンガーマネジメント入門

【引用】

「自分の損得のために」が「怒る」であり、「相手の成長のために」が「叱る」

今では「モーレツ社員」もいれば、「イクメン社員」もいるのです。法令にのっとって働いている以上、働き方の良しあしを上司が決めることはできません。

怒ればどうにかなると思い、強い言葉で説得を試みようとする人がいますが、語気を荒らげたところで、相手に真意は伝わりません。むしろ逆効果です

変えられないものにいちいち怒っても無駄なのだから、事実を粛々と受け容れて、今やれること、できることに集中するほうが生産的

【手に入れたきっかけ】

Kindleキャンペーン!

【オススメ度】

★★★★☆

【キーワード】

パワハラの被害者は、心を傷つけられ、尊厳を奪われます。  パワハラの加害者も、後悔をし、自己嫌悪に陥ります。  そして、パワハラが明るみに出た企業は、イメージを大きく損ない、生産性を下げます

1970年代にアメリカから広まった「怒りと上手に付き合う」「怒りの感情をコントロールする」ための心理教育

パワハラ上司のいる部署の生産性が上がらないのは、意味なく怒鳴られた部下が「本気を出さなく」なり、怒鳴られているところを見ていた別の部下が「萎縮する」

イライラしている人がいる部署は、そのイライラが周囲にどんどん「伝染」し、部署全体が「殺伐とした雰囲気」になってしまいます

職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」

怒りのマネジメントに取り組むうえで、変えるのは「自分自身」です。

怒りを沈めるテクニック

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小檜山 歩

コンサルタント日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
小檜山 歩
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。