アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない。アメリカが日本に原爆を投下したことを知ってるのもアメリカ人の半分しかいない。イラク戦争は9.11のテロとして必要だったと思っているアメリカ人はアメリカ人の約半分。
でも、アメリカには希望がないわけではない。多様性という価値のあるものを日本以上に、世界のどこの国よりも受け入れている。その事の価値は大きい。
アメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんのアメリカルポ。今回は政治、戦争、映画に関する話が多い感じ。
アメリカの現実は厳しい。FOXニュースや公教育の崩壊などによって、時事ニュースへの関心は低い。だからこそ、ブッシュは2回も大統領になれたし、国民健康保険は共産主義だと退けられてきたのかもしれない。
世界に名を轟かす有名な企業、ウォルマートの正社員の平均年収は200万。ここまで持つものと持たざるものの差が大きい先進国はあるのだろうか。
「日本人的目線」でアメリカの中でアメリカを見た視点を読みやすい文章で紹介してくれる。町山さんの文章を読むといつも思うのはこんなに分かりやすい文章を書いてみたいと思うこと。書き始めから書き終わりまでのストーリーがはっきりしてて、すんなり入ってくる。ちょっとすんなり入って来すぎと感じる時もあるけど丁寧さがいい。
映画とも絡めてくれるのは、読みたい映画リストを増やすことにも役立ちます!
【引用】
アメリカ人は単に無知なのではない。その根には「無知こそ善」とする思想、反知性主義があるのだ。
大統領の閣僚や議員に軍隊経験者が少ない時ほどアメリカは戦争を起こしやすくなるという。自分や身内が兵士でないと、戦争の痛みはわからない。
アメリカに希望がないわけじゃない。どこの国よりも激しく、その血を入れ替え続けているからだ。
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小檜山 歩
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