終わってしまった展覧会ですが、見応えは評判通りだったのでご紹介。
HPのポスターの魅力に惹かれて行こう行こうと思いつつも行けていなかった展覧会。江戸時代後期の陶芸家である仁阿弥道八をターゲットにした展覧会
お茶好きは最初ゆっくり、そうでない人は最初あっさり
江戸時代の陶工ってこともあり、メインはやっぱり茶器。茶道で使う様々な道具が並ぶ4階とその道で学んだことを見た目重視の作品に活かしたものが並ぶ3階。結構な点数が並ぶのでお茶に詳しくない人は最初から気合を入れて見ていくと疲れてしまうかもしれないのでご注意を。
基本があるからこその工夫と発展
とはいえ、茶道の道具もそれなりに見ていく中でキーワードとなっているようなのが”写し”。国内外の様々な作品を真似て作った道八。”写し”の元となった作品と道八の作品が並べて展示している箇所もあり、まねる技術とまねた上で更に上を目指す試みが見えてくる。
何でも基本がある上での発展が大切であることを改めて実感する
でも、やっぱりお茶を知っていれば…
彫塑的な作品(彫刻だと思えばいいと想います)のイキイキとした質感はたまらない。陶器であることを忘れさせるような毛、肌、髭の質感に驚くと共に美しい器にも惹かれる。竹の持ち手を陶器で再現した作品のリアリティはたまらない。
しかし、少しでも茶道について知っていればそれぞれの茶器がどう使われるのかが想像できて更に楽しめることでしょう。そこはもったいなかった。
・お気に入り度
★★★★☆
天才陶工 仁阿弥道八 サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2014_6/index.html
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小檜山 歩
コンサルタント : 日系総合コンサルティングファーム
渋谷のITベンチャー→日系人事コンサル。会社ではコンサルしながらCSRの活動もしてます。いろいろ無秩序につぶやきます。2017年5月から1年間タイでトレーニーとして働いてました。今は帰ってきて日本で働いてます。
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