イースト最終節で勝った方が優勝という大一番に臨むのは高校最強を目指す青森青蘭と東京シティ・エスペリオンユースでこの漫画の中でも前振りも含めて一番盛り上がりそうな試合が進んでいく。
負けて得られるものがあるなんて言う奴がいるが、そんなものはねえ。全部、言い訳だ。勝つことで俺は、前に進む。テメエらもそうしろ。
試合前の円陣では負けて得るものがあるという気持ちは置いて試合に臨むことをチーム全体で確認して気合を入れた上で試合に入っていく。お互いがバチバチ認識していることもあって、ピッチだけでなく、監督同士にも火花が散る。時間の悩みを指摘されたエスペリオンユースの監督はこう返す。
悩んでないっスよ。答えは出てる。この一戦でそれを証明する。
強がりではなく、本心から悩んでいないと言える表情に重みがあっていい感じ。青森青蘭高校には葦人と同じ鷹の目を持つ同年代の選手がいて、葦人との戦いが期待されているのだけど、他にもキーとなる選手がいる。GKの槇村は中学生までエスペリオン・ユースに所属していたのだが、身長が足りないということで高校生に上がるときにはユースに上がれなかった経験を持つ。同級生の秋山はそんな背景もあって気合が乗っており、ユースの代表になるということで先を越された槇村とのGK対決に燃えている。
成功してチーム調子づかせる権利も、失敗して試合ぶち壊す権利も、俺一人にある…たまんないね。これだから、GKはやめられねえんだ。
フィールドプレイヤーとしても動くことができる秋山の能力の高さが示されつつも、奪われてとんでもない失点になったら試合をぶち壊す緊張感について語られた。こんな気持ちをうまくコントロールしながら熱い戦いは進んでいく。
【手に入れたきっかけ】
後輩に勧められてハマった。
【オススメ度】
★★★★☆
小檜山 歩
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