DDTの強みの一つで日本の古くからあるブランドでもある新日本プロレスと全日本プロレスでも広まっていきそうな雰囲気があるミックスドマッチ。身体的な力の違いがある男女がリング上で交わるところで生まれる魅力がある試合形式でプロレスらしさを表している戦い方だろう。今回はジェンダーレスレスラーである朱崇花がメンバーに含まれていて秋山準との遭遇に期待がされる中で赤井沙希にシングルで勝利した上で挑発している中での試合だった。
赤井沙希が前哨戦で言われた。「遅れないようにせいぜい気をつけてください」と。
タッグマッチの前哨戦として大田区大会前の最後の大会で赤井沙希と朱崇花のシングルマッチが組まれた。女子プロレスの中で強さが際立っている朱崇花らしく赤井沙希に対して安定的な戦いを見せて勝利した。直後の朱崇花は赤井沙希に対してこんな言葉を投げかけた。
赤井の沙希ちゃん。私たち出会って数年経つけどあなたは私に一回も勝ったことないよね。そして、私はあなたに一回も負けたことがない。大田区、どうせまた今日と同じ結果になるんだろうけど秋山選手と組んでせいぜい勝利を目指して頑張ってください。私はあなたの先を歩んであなたを待っています。遅れないようにせいぜい気をつけてくださいね。
厳しい言葉なのだけどどこか朱崇花が赤井沙希に期待しているようにも聞こえる。ジェンダーレスレスラーとして常に穿った見方にさらされながら戦っている朱崇花が赤井英和の娘というこちらも一つ乗っかっている赤井沙希に対して思うことがあるのかもしれないと感じさせる言葉であり、なにか生まれるものがあるのかもしれないと期待させた上で大田区のリング上につながった。
朱崇花は敗れたものの最後まで意地を張って秋山準を張った
試合は朱崇花が秋山準に突っかかった上で厚みに跳ね返されながらも向かっていったのが印象的で秋山も朱崇花との戦いを楽しんでいるようにも見えた。秋山の強烈なエルボーに対して朱崇花もニールキックを突き刺していった。最後は朱崇花のムーンサルトで万事休すかと思いきや赤井沙希が三角締めに捉えて逆転のギブアップ勝利を奪って赤井が意地を見せた。
東京女子プロレスに本格参戦して女子レスラーとしてチャレンジをしていこうとする赤井沙希への朱崇花の餞別のようにも映った。秋山に対しては試合後に握手を求められた朱崇花はビンタで握手を拒否する意地を見せて朱崇花もこれからの戦いが楽しみになる試合だった。
WRESTLE PETER PAN 2022 | DDTプロレスリング公式サイト
https://www.ddtpro.com/results/18692
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小檜山 歩
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