もし、テレビ、それもNHKにもし、政治家が介入して、番組の内容を変えるように働きかけることがあったら、そのことはどう考えるべきなのか。もしNHKがその働きかけを受けて番組内容を変えたら、そのことはどう考えるべきなのか。
もし、この2つの出来事が起こる世の中になったら、もしくは、なっているのであれば、政治家でもなく、マスメディア、NHKにも属していない大多数の人はそのことでどう影響をうけるのか。この問いの答えは様々だろう。「どうでもいい」、「そんなのは許されない」、「どんどん行なわれれば良い」などの意見が出てくるのかもしれない。こんなことを考えられる本。
また、毎月、受信料は払っているけどNHKってそのお金に見合ったことをしているの?と考えたり、疑問に思っている人にもオススメの本。
本の書き出しにあるように、この本は
P6 本書は、2011年1月30日に放送されたNHK教育テレビ『ETV2001』シリーズ「戦争をどう裁くのか」の第二回「問われる戦時性暴力」の内容が、国会議員らの圧力によって放送前に改変された事件(本書では「番組改変事件」と呼ぶことにする)について、当時NHKの番組担当プロデューサーであったらわたしの体験と、その思いをつづったものである。
というもの、そして、プロデューサーである筆者は被害者でもあるが、加害者でもある。そして、この人の給料は受信料から賄われていた。
そんな筆者は自己批判をし、自己弁護しながら、この1つの事件を自らの目線で語っている。その中で他者、ほとんどが仕事仲間を批判し、弁護もしている。その中で、NHK、そして、政治が一般的に思われている形とは異なる性質があることが浮かび上がってくる。
そして、NHKの中で働いていくことについても。
テレビ画面が砂嵐になっている画でこの本は終わっている。今でもテレビをつければ、テレビは映る。でも、そこから伝わっていることの価値が砂嵐と同じ番組があるのではないか。砂嵐並みの番組がある。ということではないか。そんなことを感じるラストページと内容。
テレビ放送は流れている。力が加わっていても、いなくても、この本と同じようなこと、それが日常化することは全てのテレビ番組が砂嵐と変わらなくしまい、その先の危険を引き起こしてしまうかもしれない。それを防ぐために読んでおく価値のある本。考えるためにも☆五つ。また、いろいろ書きます!
1. カメラマンの本当の手法
2. 残酷なことは、こうやって行われる
3. 国益にメディアが同意
4. NHK、海老沢会長
5. 天皇有罪?
6. 他者の気持ちは分からず、立ちすくむだけ
7. 言っているのに、やっていることは
8. 慰安婦問題
9. NHK=公共放送を疑う。≒になりえるかもだけど。
思うことがあったり、良いと思ったり、反論があったり、おかしいと思うことがあったり、質問があったり、言いたいことがあったり、
同意があったりしたら反応をして頂けると幸いです。なるべくというより出来る限り私も反応します。
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小檜山 歩
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