大地震の前、厚生労働省の村木厚子氏の無罪、そして、証拠捏造事件で話題になっていた特捜。その特捜について、元特捜検事の弁護士、郷原信郎氏が著者となり、東京地検特捜部の捜査対象となった堀江貴文氏、細野祐二氏、佐藤優氏のそれぞれが郷原氏と対談を行い、特捜について語る。それだけではなく、最後に郷原氏の特捜再生案が語られる。
目次、序章の「検察問題を基本的に理解するために」から始まり、堀江貴文氏との対談「ライブドア事件――誤解され続けた真相」、二章で細野祐二氏と対談を行う「キャッツ事件――会計を理解できない検察と司法」、三章の佐藤優氏との対談を行う「検察擁護論を必要とする時代の到来」を終えた筆者が「検察再生のために」という題で筆をとる。
とても分かりやすい文体で書かれており、特捜を知るための入門書としても面白い。それは、この本が「特捜なんてダメだ。いらない」という、延々と特捜批判を行うのではなく、特捜の問題点を実際に特捜で仕事をしていた人と、特捜の捜査対象となった人の実体験を通して考えるとともに、特捜がどうなっていくべきなのかという部分まで話が及ぶことからも入門書として、好ましいものであると感じる。
特捜ってよく分かんないけど、たまに話題になるし、知っておいた方が良いのかも。とか、裁判員裁判に関わるかもしれない。だから、なんとなく裁判の話を知っておこう。でも、つまらない解説だけじゃいや。という人におススメな本でもある。難しいことを簡単に、そして、おもしろく読めることから☆5つ。ライブドア、キャッツ、小沢氏の問題、佐藤優氏って誰?という人にも読んでほしい。損はしない。特捜というとっつきにくい事柄を分かりやすく。でも、しっかり語ってくれる本。
この本については、以下の5つに分けて振り返って書いていこうと思う。
1、 この本から学ぶ特捜についての基礎と改革案
2、ライブドア 堀江事件について
3、マスコミと特捜
4、会計士の想い
5、ノットギルティとギルティ
小檜山 歩
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